凪(なぎ)を求めて

居宅で介護サービスを受けている要介護者の家族によるブログ

私はあのケアマネを絶対に許さない。

挨拶もろくにできず、人の顔を見て話すこともできず、何もかも事後承諾で事を進め、契約書の読み上げもろくに行わず、不要なサービスまで押し売りし、自分の思い通りに契約が進まないと虚偽の説明をして脅し、説明を求めたり質問をしたりしてもろくに答えることができない。

あのような非常識な輩に我が家をかき回され・踏み荒らされるのはもうたくさんだ。私たちは今まで十分我慢した。もういいだろう。

私はあのケアマネを絶対に許さない。

心ある人々

このブログで私はいつも、傲慢なケアマネに対する怒りを綴っているので、今回は逆に、よくやって下さっている介護関係者の皆さんに対する感謝の言を述べたいと思う。

 我が家に出入りしている介護関係者のなかには、本当に利用者とその家族のことを考えて動いてくれる人がいる。われわれ家族が気づかなかった異変を見逃さずに指摘してくれる人がいる。私のことまで気遣ってくれる人がいる。ありがたいことだ。

そういう心ある人々にさりげなく支えられ、今日も私はなんとか生きている。

なぜ介護者向けの掲示板やSNSが少ないのか

介護の話題を扱っているウェブ掲示板やSNSというのは、私のような介護者(利用者の家族)のためではなく、介護を仕事にしている介護職の人々のためのたまり場であることが実に多い。

そりゃ介護職の人々にも悩みは多々あるだろうし、愚痴を同業者と言い合って馴れ合いたいだろう。しかし、介護者にだって、そういう場がネット上にもっといっぱいあったらいいのにな、と切実に思うのだ。

介護職の人々は、極端な話、どうしても嫌になれば、その仕事を辞めることが自由にできる。しかし家庭の介護者というものは、辞めることが決して許されないのだ。ネット上に介護者向けの息抜きの場がもっと多く作られてもいいのではないだろうか。

逆に、なぜ介護者向けの掲示板やSNSが少ないのかというと、おそらくそれだけ家庭における介護者の年齢が高いからなんだろう。老老介護が当たり前の昨今、端的に言って、介護者にネット世代が少ないのだろうと思う。

現状、介護職サイドと利用者サイドの間には、デジタルデバイド の問題が大きく横たわっている、と言わざるを得ない。対等な契約を結ぶ上で、情報格差が大きいのは好ましくない。

とにかくもっと利用者サイドも積極的にネットを活用していきたいものだ。あと10~20年くらいすれば、また状況は変わってくるのかもしれないし、いずれは利用者本人がネット世代になるはずだ。

ケアマネってホントに何様のつもりなんだろうね。(Yahoo知恵袋より)

たまにネットを検索してみると、私と同じように、ケアマネに対して憤りを感じている人の実に多いこと。今回はその一部をリンクとして張っておく。
ケアマネに不信感をいだいております。居宅サービス計画書とは、何の為... - Yahoo!知恵袋


いきなりで申し訳ないですがケアマネって一体何様!?家族の介護をして... - Yahoo!知恵袋


ケアマネについて2.3質問させてください。ケアマネって何様?の続きです... - Yahoo!知恵袋

 特に最初のリンクの、ベストアンサーに選ばれている現役ヘルパーの

あくまでも、個人的な思いですが、介護をする人間は、待遇が悪いとか、給料が少ないと文句を言う前に、もう少し、仕事に責任を持つべきじゃないかと、憤りを感じることがあります。

という意見に深く同意する。

また、2番目のリンクの回答の中で

ケアマネ、サ責それぞれ3人在籍してますが、かなり険悪らしいです
ケアマネVSサ責+ヘルパーでバトル勃発らしいです

 と書いている介護関係者らしき人がいるが、やはり現場で働く人々から見ても「あいつ何様なんだよ」と思うようなケアマネが、世の中少なからずいるんだろうね。「ケアマネ VS サ責+ヘルパー」でバトルしてるってことは、きっとケアマネが現場のことを何も把握しないまんま無理難題を押し付けてるんだろう。

どうも私が思うに、対人コミュニケーション能力に難があるケアマネが少なからずいるんじゃないかという気がしてならない。クライアントにまともな説明ができないとか、余裕を持ってアポを取らないとか、会話が常に一方的とか。そんなんで信頼醸成なんかできるわけがない。

たくさん寝て介護疲れを減らす

介護疲れは心身の奥深くまでやってくる。肉体的、精神的、両方に日々蓄積されていく。もともと疲れやすかったりストレスをためやすい人が、介護を背負い込んだ場合、目も当てられないことになる。

最強かつシンプルな介護疲れの解消法は、やはり寝ることだと思う。とにかく介護をしていると時間がなくなり睡眠不足になりやすい。慢性的な睡眠不足に見舞われたままでは、生活全体がグダグダになる。かなり計画的に睡眠時間を確保する必要がある。

まあそれが満足に出来ないからこそ苦労するのだけど。

 

ケアマネ絶対王政

「なぜケアマネはあんなに偉そうなのか」という声をよく見かけるけれど、我が家のケアマネも残念ながらそういうタイプで、自分の引いたレールを事前に何の相談もなく一方的に利用者側に押し付けるのが当たり前という感覚でいるようだ。

新たな介護サービスを追加する時も、用具をレンタルする時も、ほとんど事後承諾に近い状態で、「今度からこうしますから」と突然電話が一本かかってくるだけ。で、こちらから説明を求めても、十分な説明ができない。サ担もただ単にご神託(ケアプラン)を授かる場になっていて、対等かつフランクに意見のやり取りができる雰囲気ではない。

あまり介護に主体的に関わろうとしない利用者家族の場合、そういうワンマン型のケアマネでも何の問題もないのかもしれないが、契約の上できちんとクライアントに説明をしたり同意を得るのは本来当然のことであって、そういう基本的な部分がおろそかでもまかり通るのが介護業界なのかなあ、と思うと実に憂鬱な気分にさせられるのだった。

相性の合う、頼りにできるケアマネがいる人が本当にうらやましい。

排泄物に対する感覚の麻痺

介護をやっていると、毎日必ず排泄物を目にするわけだが、これを毎日やっていると、なんだか変に慣れてしまうというか、ダメージを受けないように心のどこかを麻痺させながら機械的にやっているものだから、何かこう人間の重要な感覚のどこかが少しずつ狂わされていくような、そんな感覚を覚える。

高齢者の入院にまつわる負担の重さ

今日は介護じゃなくて医療の話を。

 

今時の病院は、一昔前よりも患者の負担がかなり重い。具体的には

  1. アメニティ代金と称して、病院とは別の業者から、タオルやオムツなど、毎月多額の費用を請求される。持ち込みは許されず、入院中はその業者を使うことを強制される。
  2. 入院費とは別立ての食事代。
  3. 入院できる期間が厳しく制限されていて、それを超えると転院か退院を余儀なくされる。

など。

1は業者にもよるようだけど、基本的に「ものすごく割高」という印象で、中には本当に「ぼったくり」としか言いようのない額を取る業者もあるようで。なんか患者から選択肢を取り上げることによって、競争原理が働いてない印象。

3は有名な(悪名高い)3ヶ月ルールというやつで、それを超えると病院の収入が極端に減る仕組みになっているらしい。社会的入院を防ぐために導入したというけれど、実質的には負担を弱者に押し付けているだけじゃないかという印象。

 

高齢の入院患者からは、搾り取れるだけ搾り取って、うまみがなくなる3ヵ月後には放り出し、あとは家族に介護させる。

医療費削減のしわよせを、もろに患者とその家族に負わせているのが、今の高齢者医療のような気がしてならない。

非常識なヘルパーのせいで神経がすり減る

大多数のヘルパーはごく普通に常識のある人達なんだが、ほんのたまに、社会人未満としか言いようのない人が混じっていることがある。

人の家に投入する前に社員教育をちゃんとしてほしい。というかあまりにもアレな人を採用しないでほしい。「介護業界は人手不足だから」なんてのは言い訳にならない。なぜその被害を、金払ってる利用者(の家族であるところの私)がこうむらなければならないんだ。

誠実な介護サービス事業者を増やすには

居宅で介護サービスを受けているなかで「さすがにこれはちょっと…」というような問題が起こり、サ責やケアマネにコンタクトを取らなければならない局面が発生することがたまにある。クレームを言われるほうも嫌だろうが、言うほうも嫌なものである。

さて、ネットで介護事業者の声を読んでいると、事業所にクレームを入れる利用者について、介護保険制度の趣旨を理解していない(家政婦と混同されている)だとか、あげくのはてには「金を払っているんだぞというお客様気分」だとかいう声さえ目にすることがある。

利用者が大勢いれば、なかには無理難題を要求する利用者も一部にいるのかもしれないし、うんざりさせられることも多々あるのだろう。

しかし、だからといって「介護サービスの9割は公金(介護保険)から支払われている*1のだから、1割しか払っていない利用者側は権利意識を持つな」「金を払っているんだぞというお客様気分になるな」というような事業者側の物言いには、さすがに賛同しかねる。

 

ご存知のとおり、介護保険料は、40歳以上の人から税金のように強制的に徴収されている。そうした公的な性質の金を9割使って行われるのが介護なのであるから、介護事業者は、利用者に対してだけでなく、保険料を納付している市民全員に対して責任を負わなければならない。利用者がその全額を負担して行われるサービスよりも、むしろその責任は重大なのである。

そうした社会的意識がきちんとある、誠実な介護従事者からは、前述のような「上から目線」の物言いはさすがに出てこないと思うのだが、果たしてどうだろうか。

誠実な介護サービス事業者を増やすためには、介護保険料を納付している市民ひとりひとりが、もっと介護の現場に関心を向けることが必要だ。具体的には、身近な要介護者やその家族に「介護ってどうなんですか」と聞いてみてほしい。

誰もがいずれ将来、自分自身や親族が介護を受ける可能性がある。前もって介護を受ける側の声を聞いておくことは、けっして損ではないはずだ。

*1:そもそも介護を受ける側にとって、その費用負担は(よっぽど裕福な家庭でない限り)重い問題である。介護保険が適用になるサービスに限っていえば確かに1割負担だが、介護保険が適用にならない全額負担の部分も多々あり、決してトータルで見れば安い金額ではない。