凪(なぎ)を求めて

居宅で介護サービスを受けている要介護者の家族によるブログ

なぜ介護者向けの掲示板やSNSが少ないのか

介護の話題を扱っているウェブ掲示板やSNSというのは、私のような介護者(利用者の家族)のためではなく、介護を仕事にしている介護職の人々のためのたまり場であることが実に多い。

そりゃ介護職の人々にも悩みは多々あるだろうし、愚痴を同業者と言い合って馴れ合いたいだろう。しかし、介護者にだって、そういう場がネット上にもっといっぱいあったらいいのにな、と切実に思うのだ。

介護職の人々は、極端な話、どうしても嫌になれば、その仕事を辞めることが自由にできる。しかし家庭の介護者というものは、辞めることが決して許されないのだ。ネット上に介護者向けの息抜きの場がもっと多く作られてもいいのではないだろうか。

逆に、なぜ介護者向けの掲示板やSNSが少ないのかというと、おそらくそれだけ家庭における介護者の年齢が高いからなんだろう。老老介護が当たり前の昨今、端的に言って、介護者にネット世代が少ないのだろうと思う。

現状、介護職サイドと利用者サイドの間には、デジタルデバイド の問題が大きく横たわっている、と言わざるを得ない。対等な契約を結ぶ上で、情報格差が大きいのは好ましくない。

とにかくもっと利用者サイドも積極的にネットを活用していきたいものだ。あと10~20年くらいすれば、また状況は変わってくるのかもしれないし、いずれは利用者本人がネット世代になるはずだ。