凪(なぎ)を求めて

居宅で介護サービスを受けている要介護者の家族によるブログ

地域包括と介護事業所との癒着

【介護「囲い込み」是正へ】接待、金品…業者が地域包括支援センターに攻勢 要介護の高齢者紹介目当て : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)

一部のセンターでは囲い込みだけでなく、職員が外部の介護事業者から飲食の接待や金品の贈り物を受け、見返りに優先的に高齢者を紹介していることが複数の関係者の証言で分かった。利用者の状況に合っていない事業者が選ばれたり、過剰な介護サービスが提供されたりする恐れがある。

 地域包括とその地域の事業所(のケアマネ)がいかに癒着しているかという話だが、これはおそらく当事者たちは「で、それの何が悪いの?」くらいにしか思っていないんだろうなあと思う。
わが地元をふりかえってみても、地域包括職員と各事業所のケアマネとが懇親会のようなものを開いていて、とうていそこに緊張感のある関係があるとは思えない。

いくら「利用者本位」と建前を叫んでみても、そもそも利用者側は、地域の複数の事業所に関する詳しい情報なんてものを持っているわけがないから、利用者が率先して事業所を選ぶことなど無理な話。どうしたって多かれ少なかれ「お手盛り介護」になってしまうのだ。

ちなみにこのブログでは過去に、介護職どうしのつながりは非常に密だが、それに比べると介護者家族は非常に孤立している、という点を何度か指摘してきたので、あわせてお読み頂きたい。


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