凪(なぎ)を求めて

居宅で介護サービスを受けている要介護者の家族によるブログ

介護とジェンダー

「介護は女の職場」とばかりに、介護業界には圧倒的に女性の就労者が多い。福祉用具担当など、男性のほうが多い職種もあるが、やはり全体的に見れば女性が圧倒している。

世の中の多くは男社会であるから、そういう業界があってもいいのかもしれない。
ただ、男であれ女であれ、特定の性別が多すぎる集団というのは、とかく風通しが悪く陰湿になりやすいのも事実ではないかと思う。

たまに介護職の愚痴として、女社会ゆえの人間関係の苦悩をネット上で目にすることがあるが、問題はそのしわよせが利用者側に降りかかってきた時で、そうなると我々も「対岸の火事」とは言っていられなくなってしまうのだ。

また家庭において、女性は本人の意志にかかわらず暗黙のうちに介護者とみなされやすく、逆に男性はたとえ介護に携わっていても介護者とみなされにくい、という状況がある。「介護=女のやること」というジェンダーバイアスは、様々なところにあるようだ。